野菜スープは離乳食にダメ?!危険な乳児ボツリヌス菌はどのようにして繁殖する?
2017年3月に生後6ヶ月の赤ちゃんがハチミツのボツリヌス菌で亡くなる事故がありました。黒砂糖はダメ缶詰はダメ生魚はダメ、離乳食にはこんなに気を付けているのに!赤ちゃんの離乳食にボツリヌス菌が入る可能性は、野菜スープにもあるそうです。
野菜スープになぜボツリヌス菌が入るのでしょうか。赤ちゃんには、ハチミツや生魚はともかく栄養満点の野菜スープをあげたいですよね。ここでは、あなたがボツリヌス菌の危険を避けるために気を付けられること、3点をご紹介します。
野菜の泥をよく洗い流し皮は剥いて
危険なボツリヌス菌は土壌にもいます。離乳食用の野菜スープに入れる自家製野菜はよく水で泥を洗い流しましょう。ボツリヌス菌は熱に強く、真空で繁殖しますので厄介です。
野菜スープの野菜に着く泥の中のボツリヌス菌の他に、乳児ボツリヌス菌に気を付けなければならないものには、
- ハチミツ
- コーンシロップ
- 缶詰
- 井戸水
- 黒砂糖
- 加熱されてない市販野菜ジュース
などがあります。腸菅内が出来ていない乳児にはあげてはダメです。
ボツリヌス菌は、120度で4分以上、100度で4時間以上熱しなければ死にません。野菜スープを大量に作って鍋のまま一晩おいたりすると、熱が常温になった時野菜スープの底の空気の無い所でボツリヌス菌は急繁殖します。
不安な時は、離乳食用野菜スープは一晩置いてはダメです。すぐ冷蔵し、温め直す時はレンチンではなく鍋でコトコト温めましょう。
赤ちゃんの様子を見て
赤ちゃんのボツリヌス菌の症状は、便秘が数日続きます。その後顔の筋肉が緩み表情が無くなり、お乳が吸えなくなります。その後全身の筋肉が緩み首が座らなくなります。危険な症状が進めば呼吸困難になり、死に至ることもあります。
離乳食を進めるにあたり、赤ちゃんの状態を見ておかしかったり不安ならすぐ診てもらいます。お乳を1年続ける場合、離乳食は生後6ヶ月くらいから少しずつ始めます。
- 1日ひとさじ、10倍がゆから
- 3日ほど続け、様子を見ながら
- 元気なようだったら、次の食品に進む
- 徐々に、果物や野菜の裏ごしに進む
- 肉や魚の蛋白質は、最後
パサパサしている時はトロミをつけて飲み込みやすくします。だしや野菜スープ、お粥は製氷器で凍らせ一粒ずつ使っても良いですね。離乳食の味付けは基本無しか、旨味のみです。極々薄味の風味付け以外はダメです。食べ物本来の甘みや旨味を上手に使いましょう。
心配しないで
赤ちゃんのことを毎日見ているお母さんは、赤ちゃんの異変に気を付けます。薄味の離乳食を少しずつ、を基本に、赤ちゃんが毎日元気なことを確かめます。
- 赤ちゃんが元気
- お母さんも幸せ
- 栄養は愛情
私もよだれかけの金具が突き出ていたのを知らずに何日も娘にかけていて、娘が2、3日元気が無かったと思います。気を付けていても原因が分からないこともあるかもしれません。
ボツリヌス菌の危険を取り除いてあげるのは、毎日一緒にいるお母さんです。お母さんが過度に心配しないで赤ちゃんが元気な様子を確かめることができるなら、栄養とお乳を愛情と一緒に充分あげて下さい。
最後に
野菜スープは離乳食にはダメではありません。でも離乳食の取り扱いは、危険なボツリヌス菌に気を付けます。家庭栽培の野菜を使った野菜スープは、野菜の泥に気を付けます。
- 野菜スープは、野菜の泥をしっかり落としてから作ります。
- 赤ちゃんの様子がおかしいなら検診を、焦って離乳食を進めない
- 優しいお母さんは過度に心配しない
ボツリヌス菌を避けるなら基本、熱処理していないものはダメです(ハチミツ、コーンシロップ、井戸水、黒砂糖、缶詰など)。まず、赤ちゃんに甘味料は不必要です。使うなら風味付けにごく少量、そして自然食品も、殺菌していないので気を付けます。
ボツリヌス菌は、
- 熱に強く、
- 常温の真空で、
- 急繁殖する
ボツリヌス症になると、
- 便秘が続き、
- 無表情、
- 呼吸困難に
そうなる前にお母さんは赤ちゃんの状態に気を付けます。あなたの可愛い赤ちゃんが優しいお母さんと、元気で栄養をたくさん取れますように!