アメリカ生活でもし蜂に刺されたら!?応急処置はバッチリこの3つのステップで!
アメリカの生活で蜂に刺されたら、あなたならどうすれば良いか咄嗟に思い浮かびますか?ただでさえ、家族から離れ、病院も薬局も車で行かないといけないくらい遠いのに、本当に途方に暮れますね。
私も先日、数週間前に生まれて初めて蜂(イエロージャケット)に刺されました。びっくりするし痛いし、本当に何をすれば良いのか分かりませんでした。たまたまその敷地内に知り合いの人が居たので助けて貰い、運良く急場を凌(しの)ぎました。
一人で、しかも電話やインターネットの無い所に居たら、と思うと本当にゾッとします。あなたも、この3つのステップを知り、次に同じことがいつ起きても、冷静に素早く行動に移しましょう。
棘(トゲ)を取る
アメリカ生活で蜂に刺されたら、先ず始めに毒のある棘がまだ刺さっていないかどうかをチェックします。毒は手で触れると潰れるため、ピンセットで抜くか、クレジットカードやナイフなどの硬い部分で横に払い飛ばします。その後は、石鹸と流水で毒を綺麗に洗い流しましょう。
私の場合は棘は無く、それでも痛くて動けなかったのですが、このステップは重要なので誰かにやって貰ってでも、素早く行動に移します。一人では痛くて出来ないかも知れませんが、次のステップに進めば痛みは治まりますのでここだけは頑張ります。
私は、娘との敷地内のボール遊びで木々の間にボールが転がり、芝生のような短い草の上を急いで歩いて取りに行ったのですが、どうやら蜂の巣を踏んでしまったようでした。芝生の外でボールを見ていた娘ではなく、蜂は巣を踏んだ私を集中して攻撃して来ました。
右手の薬指を何度も何度も刺され、何が起こったのか分からないまま痛さは増し、動けなくなって踞(うづくま)る私はやっとの思いでその場から離れました。離れる間も蜂は、Tシャツの上から肩を何度も攻撃し刺し続け、なかなか離れてくれませんでした。
練った重曹を塗る
棘と毒を取り除いた後は、水で濃く練った重曹を患部に塗ります。重曹は、薬局や病院でなくても、どこにでもある普通のガソリンスタンドや、食料品店、それに雑貨屋で、売っています。数ドル位で安く手に入り、また使い用途が沢山あるため、大抵のご家庭では家に置いているのではないでしょうか。
私が刺された知り合いの家にもありましたし、私の家も数ヶ月も前から数箱分を買い揃えてありました。カーペットに掃除機をかける時や洗濯機を回す時にも使えますし、冷蔵庫や下駄箱の消臭にも使えます。食用なら、歯を白くするための歯磨きの時や、焼き菓子料理などの膨らまし粉として、また野菜や果物の農薬を落とすためにも使えます。
痛み止めの錠剤を、その知り合いの家で頂いて飲みましたが、練った重曹がジンジンする熱い痛みに浸透するように、やんわりと和らげてくれるのを感じ始めた時は、心底ホッとしました。少し落ち着いた頃、絆創膏(ばんそうこう)で少量の練り重曹を、動かないよう患部に固定しました。
アイスパックを当てる
最後は、重曹と絆創膏の上から、アイスパックまたは氷で患部を冷やします。私の場合は痛みが治まる感じがしてとても気持ちが良かったので、夜寝るときもアイスパックに指を当てたまま横になりました。翌朝は痛みが随分と引きましたので、重曹と絆創膏を取り替えた後、また半日程冷やしました。
私の場合は応急処置の直後から次の日にかけて、痛みが急速に引いていきましたので、病院には行きませんでしたが、状況が良くならない場合は応急処置の合間に緊急電話をして助けを呼びましょう。
最後に
慣れない土地であるアメリカ生活で蜂に刺されたら、吐き気や息切れなど、緊急を要する容態に陥らない限りは(その場合は緊急連絡先に電話をします)、応急処置のポイントは以下の3つです。
- 毒のある棘を抜き洗浄する
- 練った重曹を患部に塗る
- アイスパックで痛み止めのために冷やす
この度は私は、その知り合いの人に「痛い。」としか言えませんでしたが、あなたはもし、いつか刺されることがあったり、刺された人を見かけることがあったりしても、落ち着いて行動出来ますね。
刺された本人は大変な痛みのため、殆ど考えたり動いたり出来ないと思いますので、あなたもこれを参考にして是非、蜂に刺された人を応急処置で助けてあげることが出来ると良いと思います。